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エコール・ルサージュ プロフェッショナルコース修了

今週の月曜日、3月31日
エコール・ルサージュにてオートクチュールのプロフェッショナルコース、無事修了しました。
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1月8日に始め、48回目(1回3時間)のレッスンにて完成。
レッスンは1回3時間ですが、家での作業はおそらくその倍以上はやっていたので、
約3ヶ月の間、1日10時間以上を刺しゅうに費やしていたことになります。
1日のうち、刺しゅうに費やす時間が長ければ長いほど、早く作品が完成し、上達も早いのは当然のことですが、
1日に刺しゅうできる時間は限られています。
腕が痛くなるからです。
私の場合は、ある一定時間を超えると腱鞘炎の症状が出てくるので、
「徹夜はしない」「土日はできるだけ休む」というルールを決めて取り組みました。
ルサージュで私が出会ったほとんどの方が、腕、首、肩、背中、腰など、痛い!と言っておられました。
体力的に相当ハードなコースです。

このコースの課題作品は、1つ目がPlaquette(プラケット)、サンプラー作品。
2つ目が本作であるTableau(タブロー)です。
コースは全50回。早く終わったとしても、残りのレッスン料が戻ってくるわけではないので、
50回かけて仕上げるのが一番よいと思うのですが、私の場合は、滞在期間を長くはとれないことと、
もう一つ受講したいコース(Ameublement Niveau1 : インテリアコース レベル1)があり、
できるだけ早く終わらせて、受講プランを繰り上げたかったので、48回で終わることとなりました。
ちなみに、全50回で作品が完成しなかった場合も、強制的に終了となり、
そのの場合、残りの作業は自分でやることになります。

この作品、ずっしりと重いです。
いったいどれだけのビーズやパイエット(スパングル)を取り付けたでしょうか。
使った素材はほかにも様々です。
刺しゅう糸、人絹の糸、ブレードやリボン、布、革、ビジュー、などなど。
テクニックに関しても、ありとあらゆるものが詰まった練習作品です。

先生は全部で5人(2014年4月現在)、それぞれの先生にまんべんなく習うようプランニングされています。
質問にはとことん答えてもらえるし、お手本が見たければ分かるまで見せてくれます。
はじめのうちは分からないことだらけなので、いろいろな質問に先生が答えるスタイルですが、
だんだん回数が進んでくると、質問に対して、
「Qu'est-ce que vous en pensez?」(あなたはそれについてどう思う?)
と聞かれるようになります。
テクニックを教わるだけでなく、なぜそうするのか、というところまでを考えることで、
より理解が深まり、応用もきくようになるわけです。

今回、わざわざフランスに留学して刺しゅうを習ったわけですが、
東京にもいくつかのお教室、技術をお持ちの先生方がいるのに、
なぜわざわざフランスまで・・・と聞かれることがあります。
自分自身でも、なぜ留学を選んだのかと考えたこともありました。
日本で日本語で習ったほうが理解が容易であるし、
教え方にしても作業にしても「丁寧さ」「こまやかさ」という点では、やはり日本人は素晴らしいです。
しかし、最終的な出来上がりの美しさを追求する姿勢は、フランスは徹底しています。
美しさを実現するために、どんなテクニックを使うのか。
妥協はしないが、合理的に作業していくという世界に身を置いてみて、ハッとすることが多々ありました。
刺しゅうだけでなく、日々生活する中、フランスの「美」に対してのこだわりや価値観に触れたことは、
私自身の美意識を再構築するよい機会となったわけです。

と、ここまで書いてみて、なんだかもう帰国するような雰囲気ですが・・・
実はあと1ヶ月滞在します。
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by meg_oo | 2014-04-03 08:22 | 刺しゅう