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Esquisse

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鳥のシザーフォブ coussinet pour ciseaux "petit oiseau"

最近は小さなブティを作っています。

鳥のモチーフのシザーフォブ
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とても小さいので、初めての方でも2〜3時間でできるデザインになっています。

これを作りながら、そもそもシザーフォブって何だろうという疑問が。
目印にしたり、飾りとして付けたり、ハサミがなくならないためにも役立ちます。

フランス語では
coussinet pour ciseaux[クシネ・プール・シゾー](ハサミ用の小さなクッション)
クッション型だと針をちょっとだけ休めるのにも便利です。

フォブ(fob)は、key fob(キーホルダー)やwatch fob(懐中時計に付けるチェーンや飾り)という言葉に見られるよう、
目印とか飾りとか、持ちやすくするために付けるもの。
ベルトに取り付けるチェーンなど。

18世紀から19世紀にかけて、貴族の間で流行した、chatelaine(シャトレーヌ)というジュエリーがあります。
チェーンにつけた鍵やハサミ、シンブル、文房具、懐中時計などをベルトに取り付ける装飾品です。
言葉ではなかなか説明しづらいので、気になる方は「chatelaine」で検索してみてください。
châtelaine(フランス語で、「城の女主人」の意)という言葉が語源のようです。
お城の主人が鍵をじゃらじゃらと腰につけてるのを、映画などでご覧になったことがありませんか?
もともとは鍵を腰から下げるものだったようです。

服にポケットがなかった時代、実用品を持ち歩くジュエリーとして使われていたようです。
実用といっても、細やかな細工が施されていたり、宝石が埋め込まれていたり。
やはり貴族のジュエリー、非常に優雅なものだったようです。
実用性に欠けるとのことで、次第に消えていったようなのですが、
私はなんとも心惹かれます。
シザーフォブはシャトレーヌの名残のようなものと考えられます。
時代が進むにつれ、腰にハサミをつけて持ち歩くということはなくなったので
その装飾の部分だけが残ったということでしょう。

現代では、ハサミも色々なバリエーションがあり、誰かのハサミと間違えるなんてことは
あまりありませんが、昔はハサミの種類なんてそれほどなかったことでしょう。
シザーフォブが、ハサミのアイデンティフィケーションに大いに役に立ったことと思います。
色々な形や模様のシザーフォブ・・・想像するだけでわくわくします。


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by meg_oo | 2014-07-31 03:03 | ブティ | Comments(0)
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