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メゾン・デュ・ブティでのレッスン ピケ・マルセイエ その2

どこまで書いたか忘れるほど更新を怠ってしまいました。
帰国してしばらく経ってしまいましたが、メゾン・デュ・ブティでのレッスンの記録の続き。

ピケ・マルセイエのレッスンでは、
トップに使いたい布(白地に小さめの柄もの)、キルト芯、裏布を持ってきてくださいとのこと。
パリ滞在中に連絡を受けたので、布探しにモンマルトルへ行きました。
しかし、トップに使いたい感じの好みの布が全く見つからない。
せっかくならプロヴァンスの雰囲気のあるものを作りたかったで、
レッスンの時に宿泊するニームあたりでプロヴァンスプリントの素敵な布を売ってる店がないか、
メゾン・デュ・ブティにメールしてみました。
すると、メゾン・デュ・ブティの美術館に素敵なプリント布があるから、
早めに来れば見せてくれるとのお返事。購入もできるとのこと。
なので、キルト芯と裏布、その他の道具を持って、当日はレッスンの1時間前に美術館で待ち合わせ。
通常は12月15日から1月31日は閉館しているのですが、中に入れてもらい、
マダム・ニコールのお弟子さんであるムリエルさんに、レッスンまでの間、美術館を見せていただきました。
プリント生地も見せてもらい、素敵な生地がたくさんあったのですが、
私の好みの布はことごとくピケ・マルセイエのレッスンには向いてなかったようで・・・
いろいろ迷っていると、私の持参した裏布を見たマダム・ニコールが、
「きれいな布だからそれをトップに使って、裏布は私の手持ちのものをあげるわ!」と
白のコットン生地をいただけることに。
裏地用には薄い水色の生地を持参したのですが、
「水色のピケ・マルセイエは見たことがないけど、面白くていいじゃない!」
ということで、目指していたプロヴァンスの雰囲気とは違うものに方向転換。

ピケ・マルセイエのレッスンに参加したのは私も含めて3人でした。
午前中は、プロヴァンスの古いキルトを見ながらお話を聞き、初心者向けの図案を布に写したりという作業。
お昼ご飯は、近くのカフェでみんなで一緒に。
午後は縫う作業と端っこの処理の仕方など、ピケ・マルセイエの作り方について一通りのことを習いました。

以前の生地にも書きましたが、基本の技術はいわゆるキルティングと同じです。
なのに、プロヴァンスのキルトは雰囲気が独特。
プリントの雰囲気だけではない何かがあるという疑問から、
このレッスンを受けたのですが、わざとしわしわに作るという点が一番のポイントです。
私が感じていたプロヴァンスのキルトの味わいは、この「しわ」にありました。
レッスンの間、マダム・ニコールが一番気にしていたのが、いかにしわしわに、モコモコにさせるかということ。
モチーフも、小さいとモコモコしないので、大きめで素朴なモチーフ。
しわしわモコモコが美しいという感覚を体験できたことが、このレッスンでの一番の収穫でした。

この、しわしわモコモコの美は、ブティにも表れています。
ブティは2枚の布を縫ってコードを詰め、モチーフを立体的に浮かび上がらせる手法ですが、
この立体感が、プロヴァンスの強烈な太陽の光によって陰を作り出し、それがブティの美しさとなります。
手仕事における美的感覚はというのは、その土地の風土と密接に関係しているということを改めて感じます。

こちらが完成したピケ・マルセイエ。レッスンだけではもちろん完成しないので、
その後、パリでちくちく縫ったもの。
手直ししたい部分はたくさんありますが、思い出の詰まった一作目となりました。
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by meg_oo | 2014-07-26 02:08 | ブティ | Comments(0)
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